人が必要な仕事って?

―改めて、Tech+の誕生について教えてください。
Tech+の目的としては、AIの進歩により、『人が必要ない時代』と言われるようになってきて、
「人が必要な仕事って何だろう?」とずっと考えてきました。
お客様とのやりとりの中で、システムがあってもそれを使いこなせない、
ということが起きていることに気づいたんですよね。
リクルートの求人広告事業でも、商品としては完璧なものだけど、
それをどう使いこなすか、をお客様に提案していかないと生き残れないと感じていて…。
人の力をプラスすることで、AI時代でも生き残っていきたいという想いからTech+の事業が誕生しました。

―ちなみにTech+って響きも良いな、と思うのですが、誕生秘話もぜひ!
もともと新規事業準備室のときに、「テクノロジー+」で何か良い語呂ないかなーと考えていたところ、
商談の帰り道に、湯浅さんが「テクタスどうですか?」と一言。
雑談で話している中で生まれたんですよ(笑)

リクルートの求人広告事業+αの価値を提供したい

―現在お客様のニーズとしてはどのようなものが多いのでしょうか?
やはりシステムを使いこなすことができない、と悩まれているケースが多く、
システムを使いこなすために、すべて任せたいというお客様が多いんですよね。
また、今Tech+は採用と集客の二軸で事業をしていますが、ニーズとしては採用の方が多くて…
だからといって集客の事業をやらない、というわけではなく、集客マーケットで高まっているニーズが、
採用マーケットで起こりうると予測ができるようになっています。
例えば、SNSとか、オウンドメディアをもって情報発信すること、とか。
両軸やっているからこそ、お客様に提供できることが多く、チャンスと感じています。

―これからのTech+について教えて下さい。
新規事業準備室として2年ほど準備をしてきました。
リクルートの求人広告事業をやっているときは、
知りたいデータがすぐ出てきて、いかに恵まれた環境だったかを実感しました。
そのためメンバーみんなもかなり苦戦していました…。
ただ、この2年の準備期間が、とても活きていて、計画値を上回る結果が出るように!
来年度に関東へ、と考えていましたがもっとスピードを速めて
トラコム全体にTech+のサービスを広げていきたいと考えています。
3年後には、トラコム直営のものを創り、オリジナルブランドを展開したいですね。
ラーメン店というのは昔から言っていますが、情報発信メディアを持ちたいと思っていて…。
それは求人サイトではなく、求職者に対して、情報を発信するメディア、
企業の魅力を発信するメディアを創りたいと思っています。
トラコムに採用をお願いしたら、企業のPRなど世の中に情報も発信してくれる、といような。
リクルートの求人広告事業+αの価値を提供していきたいですね!

物事の本質を考えることが習慣化

―「アイディアの泉」と称される吉田さん。どういう風にアイディアを出しているのですか?
何か起こったことをつなげること、掛け合わせることが好きで…。
飲食店で起こったことを違う使い方ができるんじゃないか?とか。
例えば、Uber Eatsをローソンで扱うようになったニュースがあったけど、
Amazonがあるのに、なんでわざわざ利用するんだろう?と疑問が沸くんですよね。
なぜ存在するのか?目的は?を確認しに行くようにしていて。
存在の目的を考えることで、それを他で活かせないか?という考え方がアイディアのヒントになっています。
昔、営業時代にお客様から「ファンクショナルアプローチの本を読みなさい」と言われたことがありました。
ファンクショナルアプローチというのは、
問題解決の際に、一度本質(目的など)を考える手法のことなんですけど、
それ以来、物事の本質を考えるように習慣化させていました。
これがアイディアを生み出す秘訣ですね。
そこからもともとあったものを新しい情報と組み合わせて考えるようにしていています。
あとはめちゃくちゃググるのが早いと思う。(笑)

―最後に、営業本部へメッセージを。
改めて、リクルーティング事業はすごい、と新規事業を始めて気づきました。
商品としてのパッケージ化ができているし。
そんな中で、自分で考えないと市場価値として低い状態にもなりうるという一面もあります。
全てはお客様の満足のために、どうしたら良いか、を考えることがとても大切だと思います。
とことん向き合って追求していけば、新しい可能性が広がるし、チャレンジも成功していくと思います。
今の仕事で満足してもらえないと、何を扱っても満足はしてもらえないかので。
新しい可能性をTech+が率先してやっていくものの、事業部関係なく、
トラコムの価値を提供していけるようにしていきたいです!

※ファンクショナルアプローチとは
問題を直接解決しようとする今までの方法と異なり、
一度ファンクション(ex. 機能、効用、役割、意図、目的、狙い)に置き換えてから解決しようとする、問題解決の技術です。

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